猫が排泄すると、自動で使用済みの猫砂やウンチを清掃してくれる自動トイレ。
「猫生活が楽になる!」
そんなふうに考えて購入を検討する人は、多いのではないでしょうか。でも、筆者は半年ほど自動トイレを使用し、致命的な弱点があることに気づきました。
「猫のオシッコやウンチの状態を極めてチェックしづらい」のです。
人間同様、猫は病気を発症したり、健康状態に問題があったりすると排泄物に影響が表れることが多くあります。
たとえば尿結晶。尿にキラキラとした結晶が混ざり、放置すると結石になってしまいます。
結石は膀胱炎や尿道閉塞の原因になるので、早期発見&早期治療が必要です。
自動トイレの場合、猫がオシッコをした後、使用済みの猫砂が本体内のダストボックスにすぐ収納され、堆積していきます。尿結晶を発見するのは至難でしょう。

もちろんウンチもダストボックスにすぐ収納され、使用済みの猫砂とごっちゃになるので、軟便、下痢、血便などを見逃しやすいです。
尿やウンチは健康のバロメーターと言えるものです。尿結晶を発見したり、軟便や下痢が続いたりしたら動物病院を受診する必要があります。
自動トイレが進化して尿やウンチの状態を判定してくれるなら有用性が高いですが、現在の製品は猫の健康管理がしづらくなるのが実情です。
本当に負担が減るかどうかもビミョー
自動トイレは毎日の排泄物の処理から解放してくれます。人間の負担が大きく減りそうですよね。
でも、実際に使用すると「まあ、負担は減るかな」程度です。
自動トイレは本体内のダストボックスに排泄物を収納するための袋をセットします。
製品によって差はありますが、猫1匹なら1~2週間程度の使用済みの猫砂やウンチを捨てる必要がありません。
でも、ダストボックスから排泄物が詰まった袋を取り出し、新しい袋をセットする必要があります。この作業、簡単そうに見えて意外と面倒です。

ダストボックスの一部が汚れることもあり、その拭き取りをする作業が発生することも。
また、自動で排泄物を処理するときにトイレスペースが回転するので、使用済みの猫砂やウンチの一部がトイレスペースの天井や側面などに付着しがち。つまりトイレが汚れやすいのです。

多くの製品はトイレスペースが奥まった場所にあるので、拭き取り作業もしづらいです。
さらに気になったのが「臭い」。
使用済みの猫砂やウンチがダストボックスに溜まるにつれ、悪臭が漂い始めます。
防臭性能は製品差があると思いますが、密閉されていないので臭いを完全に閉じ込められません。とくに湿気の多い時期は、臭いもキツくなりがち。

そもそも1~2週間分もの排泄物を捨てないでおくのは、衛生的に問題があると思います。
このように新しい負担や臭いの問題などが発生するので、「自動トイレを使用して快適になった!」とは言い切れません。
もちろん電気代が発生しますし、純正の排泄物処理用の袋はそこそこ値が張ります(製品によっては市販の低価格の袋を使うこともできます)。自動処理の際、使用済みでない猫砂も多く捨ててしまいがちで、猫砂代が増えやすい傾向にあります。
猫によっては自動トイレがストレスになる可能性もあります。多くの製品はトイレスペースが狭めで、なかには天井が低くて屈んで排泄する必要があるものも。床とトイレスペースの段差がけっこうある製品も多く、足腰の衰えたシニア猫には負担となります。

自動トイレは便利そうに見えて、デメリットは少なくありません。
ただし「仕事で家を空ける時間が長い」「出張が多い」といった方は猫のトイレが汚れがちなので、自動トイレの導入はアリだと思いますが、そういった特別な理由がない限り、導入はオススメできないのが現状です。
臭いが気になったりとか、掃除の負担をできるだけ減らしたいというのであれば、自動トイレよりはシステムトイレを使ったほうがいいのかなと思います。


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